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SPECIALISTの声

ドッグダンサー伊藤哲朗のドッグダンスの世界ver.1

2018年10月16日

音楽に乗って、ステップを踏み、ポーズを決める。

人と愛犬が一体となって呼吸を合わせて楽しく、個性的に踊るドッグダンス。

人馬一体という言葉がありますが、これはまさに人犬一体。

年齢や性別、犬種に関係なく、誰でも楽しめる身近なドッグスポーツとして、日本でも人気が高まっています。

最近、人気のお笑い芸人さんが犬と一緒に打ち込んでいる姿をTVで見て、ご興味を持った方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、ドックダンス講師で、EZYDOGの公認ドッグトレーナーとして、大変お世話になっている伊藤講師にドッグダンスの魅力や楽しみ方を教えて頂きます。

◎伊藤哲朗氏
ドッグダンス&トレーニングスクール:Sunny Side Dogs(サニーサイドドッグス代表)
東京都八王子市散田町3−33−7
TEL:070−5010−7248
動物取扱業登録:訓練・展示 第101931号
ホームページ:★★★

 

ドッグダンスとは?

皆さんこんにちは。ドッグトレーナーの伊藤哲朗です。

普段はドッグダンスを通して犬と飼い主さんの絆を深めるお手伝いをしていて、ボーダー・コリーのコテツ(8歳)とサニー(2歳)と一緒に、様々な場所でドッグダンスを披露しています。

なんて言うとかっこよく聞こえますが、犬達と楽しく遊ぶことばかり考えているごく普通の甘い?飼い主(笑)でもあります。

私達の楽しんでいるドッグダンスの素晴らしさを、皆様に少しでもお伝えさせて頂きたく、これから不定期にて、ドッグダンスの技や教え方、競技、コテツ達の近況等、様々な角度でドッグダンスの世界をお伝えさせて頂きます。

これをきっかけに私もやってみようかな、応援に行ってみようかな、なんて思って頂ける方が、一人でもいてくれたらすごく嬉しいです。

では、今回はそもそもドッグダンスとは何ぞや?についてお話させて頂きます。

—ドッグダンスってどんなことするの?

早速ですが、皆さん、ドッグダンスをご覧になったことがありますか?

ドッグダンスは、正式名称を「ケイナインフリースタイル」といい、ケイナイン=犬と、フリースタイルで踊る、と言う意味で、音楽に合わせて犬と人が一体となって一緒に楽しく踊るドッグスポーツです。

具体的には、歩いたり走ったりジャンプしたりという、本能的に犬ができる動きだけではなく、きちんと教えてないとできない動きを犬にさせます。

例えば、バックしたり、回転したり、足や股の間をくぐったり、足をクロスさせたり、普段はしない動きを教えることで、ダンスを踊っているように見せていきます。

音楽に合わせたり、構成や衣装を考えたり、オリジナルの技を開発することで、やっている人だけでなく、観客も楽しませることができるんです。

ドッグダンスの魅力

ドッグダンスは犬と人が一体となったエンターテイメントです。

もちろん飼い主さんにとっての、ご自身が踊る楽しさもありますが、一番の魅力は、やはりかわいい愛犬の魅力を皆さんに最大限アピールできることでしょう。

日常の中で、自分しか知らない、愛犬の素顔を、動きやしぐさを、技やダンスとして皆さんにお伝えすることができます。

私も正直、自分よりも、コテツ達の魅力を’見て見て’という気持ちで踊っています。

私達のチームの場合、間違いなく主役は犬達ですね!

見る側としても、大小色んな犬種の子達が、個性を持って飼い主さんと仲良くいきいき踊っている姿を見ると、上手い下手は関係なくそれだけで楽しく、微笑ましくなります。

それに、ダンスに必要な動きを覚えることで、愛犬の能力を引き出し、頭脳を鍛えることもできます。しつけや社会性の勉強にもなりますし、当然、普通に暮らしている以上に体の細かい部位を意識させますので、健康維持や老化対策にもなっています。

犬種やサイズ、年齢も問いませんので、愛犬といっしょに楽しみながら永く続けることができます。

犬と人が一緒に楽しむことの大切さ

それに楽しいだけでなく、愛犬と人がいっしょに練習したり、工夫したり、時間や経験を共有する中で、ペットと飼い主という立場を越えた『人と犬との信頼関係』も生まれてきます。

ドッグダンスは、人と犬が、絆を持ち、本当のパートナーになる為のきっかけになるスポーツだと思います。

私は、愛犬のコテツやサニーと一緒に踊ることはとても楽しいですし、幸い彼らもそう思ってくれているようです。

いやいや、であったり、強制して教え込む、ということではなく、飼い主さんと一緒に踊ったら楽しいな、と愛犬が思ってくれないと決していい演技はできませんし、そうじゃないと意味がないと思っています。

一緒に楽しむ中で、愛犬との信頼関係や絆を築くことが一番大切なことだと思います。

何よりもドッグダンスの競技会では、犬が自主的に嬉々として動いていることが高得点のポイントになり、逆に犬を脅かしたり無理やり体に触れて動かした場合は大きな減点になってしまいます。

そういったルール自体がこのドッグダンスというスポーツの”犬と楽しむ”という特色をよく表しています。

ダンスの覚え方

一見、ダンスを覚えて踊っているように見える犬達ですが、実際は、人がひとつひとつの動きに対して指示を出して、あたかも犬も踊っている様に見せています。

難しいのは、人も一緒に踊っていますので、ジェスチャーではなく、言葉の指示で犬がちゃんと動けるようにしなければいけない点です。それが自然体で、できるようになれば、ダンスとしての完成度は上がっていきます。

ちなみに技のことをトリックといいます。

うちのコテツは、約100のトリックを聞き分けます。

まずは簡単なトリックから一つずつ、教えていくことから始めます。

犬に分かりやすくヒントを出して、褒めながら丁寧に教えてあげれば、どんな子でも意外とすんなり覚えていってくれますよ。

トリックの指導法についてはまた機会を見つけてご説明させて頂きますね。

ともあれ、人と愛犬が一体となって様々なトリックを身につけ、それを音楽やストーリー、衣装に合わせて、少しずつダンスの世界を構成していきます。そしてその成果を競技としても競い合うこともできます。

競技としてのドッグダンス

ドッグダンスは1980年代に欧米で生まれました。

もともとは介助犬や盲導犬がリタイヤした後に、健康的に身体を動かす為や服従訓練の延長であったと言われています。

競技としては、2000年代から各国でフリースタイルを中心に始まりました。

今や欧米では人気スポーツです。

競技のイメージとしては、フィギュアスケートを思い浮かべてください。

演技時間の4分間の中で、基礎の技術点と芸術点に分かれていて、総合点で競い合います。

タイムや高さで競うものではなく、犬種にあった動きができているか、が、点数の基準になります。なので、大型小型、犬種での有利不利はありません。競技自体は、大きく分けて2つのカテゴリーがあります。

1.ヒールワーク・トゥ・ミュージック:ハンドラーと犬が密着したポジションを取りながら社交ダンスのように正確なステップで動く事が主体

2.ミュージカル・フリースタイル:犬が危険と思われる動作以外、どんな動きでもOK。ハンドラーと犬が離れる遠隔の動きや、小道具の使用、オリジナルの技も可能

国際大会出場

実は、今年(2018年)の10月にスイスで開かれる国際大会(Open European Championship HTM & Freestyle 2018)にコテツと私も日本代表として参加させて頂きます。

私達や他の参加メンバー、何より楽しく頑張る愛犬達を応援して頂ければ、とっても嬉しいです。
長旅ですが、コテツと一緒に、楽しく、頑張ってきますね!!

次回、スイス国際大会の様子や結果をご報告させて頂きたいと思います!では、最後までお付き合い有難うございました。いっしょにドッグダンスを盛り上げて参りましょう!

▶︎この続きは『伊藤哲朗のドッグダンスの世界ver.2』をチェック!!

寄稿:サニーサイドドッグス代表・伊藤哲朗氏

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