SPECIALISTの声
私たちは「犬とともに社会に貢献する」を理念に、災害時に倒壊家屋や土砂等の下敷きになって、行方が分からなくなった方を捜し出すために特殊な訓練を受けた「災害救助犬」や、精神的痛手や不安を軽減させ、もう一度前を向く力を与えてくれる「セラピードッグ」の育成と派遣を行うとともに、虐待や飼育放棄等人間の身勝手な理由で傷ついた犬や猫達を救い、一生涯愛情と責任を持って家族として迎えて頂ける暖かい家庭を探す動物福祉を行っております。
日本レスキュー協会
災害救助犬の育成や派遣などを世界規模で行なう国際救助機関
認定NPO法人として国からの認定を受けている
Instagram : japanrescue
Facebook : japanrescue1995
Web Site: https://www.japan-rescue.com
私達の3つの活動をより詳しく紹介させていただきます。
災害補助犬の育成と派遣
「災害救助犬」は、災害時に倒壊家屋や土砂等の下敷きになって、行方が分からなくなった方を捜し出すために特殊な訓練を受けた犬達です。
犬の優れた嗅覚を使って人間の「汗や息の匂い」など生体の発する様々な匂いを捜し出し、発見するとその場でハンドラーが到着するまで吠えて知らせます。
ただ、災害時、被災地で活動する災害救助犬に100%安全な場所はなく、常に危険と隣合わせで捜索をしているため、犬達のパートナーとなる訓練士「ハンドラー」には、「災害救助犬を守る使命」があります。
災害現場には必ずハンドラーがそれぞれの災害救助犬の足に合ったブーツを携帯し、足を怪我させないために履かせたり、時には現場の状況で捜索を断念することもあります。毎日の訓練の中で、災害救助犬とハンドラーとは固い絆で結ばれ、お互いを信頼しているからこそ、全力で行方不明者を捜すことが出来ます。 そのため、日々の訓練の中で信頼関係を築き、災害現場で捜索を行えるようになるには、2年~3年の訓練期間を要し、1頭を1年間育成するには約100万円の費用がかかります。
セラピードッグの育成・派遣
「セラピードッグ」は、人間の心を癒やすために、特別な訓練を受けた犬です。
人が心を閉ざしてしまう理由は様々です。人間は言葉を話す事ができるが故に、その理由を聞こうとしてしまいます。ですが、言葉を話さない犬達は、ただそっと寄り添い「命のぬくもり」を伝え、ただ素直に多くの感情をしぐさや瞳で表現します。
人と話す事がすこし億劫になった時、セラピードッグ達は、そっと寄り添い、もう一度心を開くお手伝いをしてくれます。そんなセラピードッグの素晴らしい力を一人でも多くの方に知っていただくために、私達はセラピードッグを育成し派遣しています。
近年自然災害が頻発しており、東日本大震災の被災地訪問は「仮設住宅が解消されるまで」という想いで、これまで21回の慰問活動を行って参りました。そして、熊本地震や九州豪雨災害、昨年発生した西日本豪雨災害被災地への慰問活動に加え、3年前からは血液のがん等で長期入院している子どもたちの元へセラピードッグを派遣し、病棟の中のプレイルームにてふれあいやゲームを行い、子どもたちだけでなく一緒に病気と戦うご家族や病院関係者の方々にも笑顔を届けています。
動物福祉
環境省が出している平成30年度の資料によると、平成29年度に保健所に引き取られた犬猫の頭数は100,648頭、そのうち殺処分された犬猫の頭数は約43,216頭にも及びます。
年々殺処分数は減ってきていますが、着目するべきところは、保健所に引き取られた犬猫達の中で、飼い主からの持ち込みが15,261頭、全体の15%にものぼるところです。
「大きくなりすぎたから」「引越し先で飼えないから」「子どもが犬を嫌いになったから」そして近年増えているのが、「飼い主が高齢で入院することになり、飼えなくなった」等の理由です。理由の全ては人間の身勝手であり、犬猫達は一番の被害者です。
今後このような不幸な命を減らす為には、動物を家族として迎える前にしっかり「飼い主としての責任」を考えてもらう必要があります。
・今だけでなく「一年後」「五年後」そして「十年後」もその子に愛情を注げますか?
・結婚や出産、転勤や転職、そして引っ越し等、ライフスタイルが変化しても一緒に暮らし続ける覚悟がありますか?
・その「命」に対して、最後の瞬間まで愛情と責任を持ち続けられますか?
少しでも悩むことがあれば「今」は命を迎えるタイミングでは無いかもしれません。
「家族」を迎える前に家族全員でしっかりと相談し、「命」を迎える責任を考えて欲しいと切に願います。
私達は兵庫県伊丹市を拠点に、職員12名で365日犬達共に一生懸命活動していますが、まだまだ「日本レスキュー協会」の活動に関してはもちろん、「災害救助犬」「セラピードッグ」「動物福祉」に対しての認知度も低く、国や地方自治体からの支援は殆ど無いため、年間約8500万円かかる活動資金を集めるのに毎日奔走しております。 毎週のように、街頭募金に立ったり、様々な店舗様へ募金箱設置を行ったりしながら、より多くの人に私達の活動が目に留まるよう努めておりますが、少人数のスタッフでは日々の犬たちのお世話に加え、中々広報活動ができていないのが現状です。 EZY DOG様のようにハーネスやリード等、物品をご支援いただけることはもちろんですが、このような場で私達の活動を紹介させていただけることも、とても大きな広報活動の場となります。 心から感謝し御礼申し上げます。 今後も皆様のお力を借りながら、災害救助犬やセラピードッグの育成派遣、そして動物福祉活動に尽力してまいりますので、日本レスキュー協会をどうぞよろしくお願いたします。
—編集後記
イージードッグも微力ながら日本レスキュー協会様をサポートさせて頂いていますが、活動には多くの方のご理解やご協力が必要です。家庭で不要となったハガキや切手で寄付したり、古本などでも出来るそうなので是非ホームページなどをご覧頂ければと思います。
寄稿:日本レスキュー協会 今井雅子氏(広報担当)
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